転職・就職に有利なパソコンの試験では、Word(ワード)/Excel(エクセル)がおすすめではありますが、Officeソフトでもう一つ使えると応用が利き便利なのがPowerPoint(パワーポイント)です。

サーティファイ認定試験でのPowerPoint(パワーポイント)は、初級と上級の2種類あります。
PowerPoint(パワーポイント)は、今時は小学生の頃から発表で使われていますし、大学へ行っても使用頻度は高いソフトです。
社会人になってからも、PowerPoint(パワーポイント)が使えれば営業職につきたい方には特に有利になることかと思われます。
ただ、書店などで問題集もほとんど置いていないため、その試験内容などが分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、
サーティファイPowerPoint試験、初級と上級のの難易度と勉強方法について詳しく解説していきます!
- 難易度
- 勉強方法
- 問題集
- 申し込み方法
- 受験料
サーティファイ認定試験とは
サーティファイ認定試験とは、ビジネスで役立つ知識と技術の習得を目的とした資格検定試験です。
資格取得試験は、Word・Excel・PowerPointでそれぞれ別々に行います。
実際に受験した感想としては、Word・Excel3級とPowerPoint初級の試験に関しては、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)よりも内容はかなり優しいと感じました。
MOSと比べると認知度は落ちるかもしれませんが、実務的な試験内容ですので、実力を証明したい初心者の方には向いている試験だと思います。
サーティファイ公式サイトはコチラ
https://www.sikaku.gr.jp/

サーティファイ PowerPoint(パワーポイント)プレゼンテーション技能認定試験とは
サーティファイPowerPoint(パワーポイント)プレゼンテーション技能認定試験とは、
学校や企業のプレゼンテーションを行う場面で利用されているPowerPoint(パワーポイント)を活用して、効果的にプレゼンテーションを行うための技術・能力を測定する試験です。
PowerPoint(パワーポイント)受験者は白紙のスライドを開き、問題の指示通りに数枚のスライドを完成させます。
PowerPoint(パワーポイント)は、初級と上級が取得が可能で、試験時間は以下のようになります。
知識試験 | 実技試験 | |
上級 知識+実技 | 15分 | 90分 |
初級 実技のみ | なし | 60分 |
試験は「初級から受けなくてはならない」ということはないので、自信がある方ならいきなり上級を受けてもOKです!
知識試験 | PowerPoint(パワーポイント)に関する知識を選択式で回答していきます。 |
実技試験 | ビジネスシーンを想定した仕様に従い、実際にPowerPoint(パワーポイント)を操作しながらプレゼンテーションスライドを完成させていきます。 |
実際の受験問題の流れと受験結果について
試験の内容については、サンプル問題にチャレンジしてみれば少し理解することができます。
サンプル問題については後半の「勉強方法」で詳しく解説していますので、参考にしてください。
受験問題の流れは?
サーティファイPowerPointの試験問題の特徴は、
実際に実務で使いそうな内容を想定して、問題の指示通りに一枚目の白紙スライドから、初級は6枚・上級は10枚のスライドを完成させていきます。
もちろん試験ですので、各級の制限時間内に知識・実技ともに進める必要があります。
実技問題
難易度は受験する級によって違いはありますが、上級・初級とも問題1~問題5と項目別になっていて、問題の進め方は概ね同じ流れになっています。
PowerPoint(パワーポイント)の場合は、
入力の他に、メモ帳ソフトからの文書の挿入や画像の挿入
挿入した画像の設定や動作設定ボタンの作成など、
効果的なスライドを作成するために様々な設定をしていきます。
そのため、1枚のスライドの作成に時間をかけていては最後まで作成することができません。
すべてのスライドを作成するスピードも必要となります。
時間内にすべてのスライドが作成できるように、練習を重ねることが大切です。
あまりおすすめしたくはありませんが、どうしてもすべてのスライドの作成が時間内に終わらないときには
「苦手な問題は後回しにして、配点の高い問題を先に作成し、時間が残ったら後回しにした問題を解答する」
というような方法をとるしかありません。
PowerPointの合格への鍵は、時間配分であるといえます。
知識問題
上級に関してはテーマ別の知識問題があります。
解答はすべて選択式になっています。
知識問題は実際に操作をしながら解答ができないため、問題内容の操作方法は頭の中で想像しながら解答をするようになります。
配点が高いので油断禁物です!
実技問題よりも、操作のできない知識問題の方が意外に難しいと思います。
※実技・知識ともに、試験はパソコンで受けますので、筆記はありません。
ビジネスシーンでは、WordやExcelの資料をそのまま紙に印刷するだけでは内容が伝わりにくい場合があります。
PowerPointで要点をきちんと分かりやすくまとめて、相手に分かるように説明する力がある方が強い即戦力となります。
また、ビジネスシーンだけでなく、自分の思いや考えを伝えるためのプレゼンテーション力は必要な能力といえます。
受験結果はいつ分かるの?
サーティファイの試験は、MOSのように終了してからすぐに合否が分かるタイプのものではありません。
合否については受験した会場によって異なりますが、試験終了後 1週間~1ヶ月以内くらいと、結果が分かるまでに少し時間がかかります。
そのため、すぐに結果が必要な方には注意をしてください。
団体会場より随時会場で受験した方が、結果を早めに知ることができると思います。
合格した場合、合格通知の書類が直接自宅に郵送で送られてきます。
初級の難易度と出題内容

初級(基礎レベル) 所要時間60分 | 知識試験なし | 実技試験60分のみ |
初級は知識試験もなく実技試験のみの出題形式なので、難易度的には優しいといえます。
実務に役立つ資格試験として、PowerPoint(パワーポイント)の基礎を身につけたばかりの初心者の方でも、比較的挑戦しやすいと思います。
主な出題内容は下記のようになります。
※ここでお伝えする出題内容は、初級・上級共通内容になります
※出題内容はこれがすべてではありません
レイアウト | スライドが指示通りに挿入できる |
テーマの設定 | 指示通りにスライドの背景や効果などのテーマを設定することができる |
背景の書式設定 | 指示通りにすべてのスライドに背景の書式が設定できる |
文字と段落の書式設定 | ・フォント、フォントサイズ、フォントサイズの拡大/縮小などのフォントの書式設定ができる ・箇条書きの行頭文字や行の間隔、字下げインデントなどの設定ができる ・行間の指定や段落前後の間隔の設定ができる ・改行時の処理(禁則処理など)、文字の配置などの体裁を整えることができる ・タブの設定ができる |
ファイル操作 | 素材用ファイルにあるメモ帳からコピーしたテキストをスライドに貼り付けることができる |
オブジェクトの挿入と編集 | ・指示通りに画像の挿入と編集ができる ・ワードアートの挿入と編集ができる ・図形やテキストボックスの挿入と編集ができる ・スポイトの機能を利用してスライド上の色を抽出し、色の設定をすることができる |
表の作成と編集 | 表の挿入と編集ができる |
動作設定ボタンの作成 | 指示通りに動作設定ボタンを挿入して、特定のスライドへのリンクを設定することができる |
画面切り替えの設定 | ・画像の挿入ができる ・表内に画像を配置できる ・指示通りにサイズ変更ができる ・画像に枠線や影などの装飾ができる |
表の作成 | 指示通りに各スライドに画面切り替えの設定をすることができる |
ヘッダー/フッター | ・日付と時刻 ・スライド番号 ・ヘッダー/フッター |
PowerPointではスライドを早く仕上げるための出題以外の基本操作も重要になってきます。
またPowerPointならではの独特な設定が出題されます。
出題範囲の詳細はコチラ
https://www.sikaku.gr.jp/ns/pp/exam/range/
上級の難易度と出題内容

上級(実務レベル) 所要時間1時間45分 | 選択式知識試験15分 | 実技試験90分 |
上級は選択式の知識試験も試験内容に含まれます。
知識試験は選択式とはいえ、操作で確認をすることができないので、普段実務で当たり前に活用していることでも、文章で問われると意外と難しいものがあります。
この知識試験が加わることで、問題の難易度はぐっと上がるように感じます。
また実技のほうも、使用する機能や作成するスライドの数も増えるため、初級に比べると難易度は上がります。
もちろん、初級が取得できるレベルであれば、試験勉強をすれば上級も取得可能ではあります。
主な出題内容は下記のようになります。
※ここでお伝えする出題内容は、初級・上級共通内容になります
※初級で出題される内容は省いてあります
※出題内容はこれがすべてではありません
スライドマスターの設定 | スライドマスターを使用してプレースホルダーの配置やサイズ、段落や背景の書式設定ができる |
図形の統合と動作設定 | ・図形の統合機能を使用して、新しい図形を作成することができる ・図形に動作設定をし、他のスライドへのリンクを設定することができる |
SmartArtグラフィックの作成 | ・SmartArtを使用することができる ・入力した文字列をSmartArtに変換することができる ・SmartArtグラフィックに画像を挿入することができる |
アニメーション効果の設定 | ・指示通りにアニメーションを設定することができる ・アニメーションの順序や早さ、方向などの設定ができる |
スライドショーの設定 | ・表示するスライドを指定することができる ・一部のスライドを非表示設定にすることができる |
画面切り替えの設定 | 初級で設定した画面切り替え設定より、さらに効果的な画面切り替え設定をしていきます |
ここで書いた内容は、上級になると出題される内容です。
初級と比べて大きく変わる部分は、スライドマスターの使用とアニメーションの設定、そしてSmartArtの挿入あたりかと思われます。
出題範囲の詳細はコチラ
https://www.sikaku.gr.jp/ns/pp/exam/range/
勉強方法

勉強方法には、独自で勉強する方法と、パソコン教室などで勉強する方法があります。
パソコン初心者の方はパソコン教室で勉強をすることが望ましいと思います。
ここでは、独自に勉強するための勉強方法をお伝えしていきます。
重要!! サンプル問題を必ず実施しましょう
サーティファイでは、級種別・バージョン別に、サンプル問題と正答が用意されています。
サンプル問題は、本試験と同じ受験プログラム形式で使用できますので、まずはサンプル問題を実施することで、自分の実力を知ることができます。

- 受験したい級の「受験プログラムの使い方(PDF)」をダウンロードし内容をご確認する。
- 受験したい級の「サンプル問題 受験プログラム(ZIP形式)」をダウンロードし、模擬試験を実行します。
※ダウンロードしたZIPファイルは解凍してからご使用ください。 - 受験したい級の「実施試験正当例(ZIP形式)」「実施試験採点シート(PDF)」「知識試験正当と配点(PDF)」をダウンロードして自分で採点をする。
※ダウンロードしたZIPファイルは解凍してからご使用ください。
※「知識試験正当と配点(PDF)」は、知識試験のある上級のみダウンロード可能です。
試験を受ける以上、”ダウンロード”や”ファイルの解凍”などはできて当然の操作だと思ってください。
「PowerPoint初級」は必ずサンプル問題を実施してください!
PowerPoint初級のサンプル問題は、サンプル問題でしかできない内容が含まれています。
問題集の方には、同じような問題が収録されていません。
しかも受験本番の問題では、このサンプル問題の内容が出題されることが多く見受けられます。
「こんな問題はやったことがない」
とならないように、サンプル問題をしっかり学習する必要があります!
独自に勉強するための学習教材
独自に学習するためには、教材本を購入して学習するのが望ましいでしょう。
教材本は、「サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会の”問題集”」がおすすめです。
サーティファイ公式ページの問題集・テキストぺーじより、自分が学習したい問題集の「購入する(個人の方)」をクリックし、購入手続きに進みます。

購入手続きの途中で、ユーザー登録確認画面がありますが、ユーザー登録をしなくても購入をすることは可能です。
あとはネットショッピングをする方法と同じで、指示に従って購入手続きをしていきます。
問題集は、練習問題および本試験と同形式の模擬試験問題で構成されています。
練習問題・模擬試験問題ともに、丁寧に解説されていますので、分からないところやできないところも見直すことで解決につながります。
また、購入した問題集が2019の場合は、練習問題と模擬問題がダウンロードできるコードがついてきます。
問題集を購入したら、早速ダウンロードをして活用しましょう!
問題集の勉強方法
問題集では
- 練習問題(時間制限なし)
- 模擬問題(時間制限なし)
- 模擬試験(時間制限あり)
ができるようになっています。
(上級には知識問題もあります)
いずれも、①と②には解答と解説がついています。
①まずは、時間制限なしの練習問題をやってみましょう。 |
②練習問題だけでは自信がない場合には、時間制限なしで模擬問題をやってみましょう。 (もし、練習問題で自信がついた場合には、模擬問題はとばしてもOKでしょう) |
③模擬試験は必ず実施しましょう! 模擬試験は実際の試験と同じ画面で、時間制限付きで実施をします。 サーティファイの試験画面はちょっと独特なので、画面に慣れるためにも模擬試験の実施は必須です! 模擬試験で高得点が取れるようになれば、実際の試験を受ける目安になります。 |
採点は必ずしましょう!
サーティファイは採点をするまで、どのくらい得点を獲得しているか分かりません。
面倒ではありますが、採点は自分で必ずしてください。
採点をすることで、どの問題の得点率が高いかも分かるようになり、効率も上がります!
試験に申し込むには

試験は、随時会場に申し込むことをおすすめします。
サーティファイ公式ページの「随時試験受験会場検索」より、

- 試験の選択
- バージョン等の選択
- 受験地域の選択
- 検索
と進み、お近くの試験会場を検索してください。
※試験や都道府県により、随時試験を受験可能な会場が検索されにくいことがあります。
試験会場によって受験方法が異なると予想されますので、受験したい会場に直接「電話」や「メール」などして内容を確認すると安心です。
受験料
サーティファイWord(ワード)文書処理技能認定試験の受験料は下記の通りになります。
上級 | 7,100円(税込) |
---|---|
初級 | 5,900円(税込) |
資格試験の受験料としては、比較的良心的な金額だと思います。
受験料金は試験会場によって支払い方法は違う場合がありますので、申し込みの時に支払い方法を確認することをおすすめします。
サーティファイ検定は、当日キャンセルができません。
当日キャンセルした場合でも受験料の支払いは発生しますので、申し込みは慎重にしましょう。
まとめ
サーティファイのワードを受験するために知っていてもらいたい
- 難易度
- 勉強方法
- 問題集
- 申し込み方法
- 受験料
についてお伝えしてきました。
①難易度 | ●初級 → 実技だけなので初心者の方にも比較的挑戦しやすい ●上級 → 使用する機能が増えるのと、知識問題があることで、初級に比べると難易度は上がる |
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②勉強方法 | ●全くの初心者ならパソコン教室等を利用する方が確実 ●まずは受験したい級のサンプル問題の実施← 無料 ●初級のサンプル問題は必ず実施する←無料 ●独自に学習するなら、サーティファイ公式問題集がおすすめ |
③問題集 | サーティファイ公式ページより購入可能 |
④申し込み方法 | お近くの随時会場で申し込むのがおすすめ |
⑤受験料 | ●資格試験の受験料としては比較的良心的な金額 ●当日キャンセルの場合でも受験料の支払いは発生する |
ここでは「PowerPoint(パワーポイント)」についてだけお伝えしてきましたが、Officeの試験では「Word(ワード)」「Excel(エクセル)」も資格取得におすすめな試験です。

