「パソコン操作はできますか?」に「できる」と答えるのは危険!40代後半女性体験談
就活面接の時によくある
「パソコン操作はできますか?」
という質問に対し
「できます」
と言ってみたが、会社が求める「できる」と自分で思う「できる」が違って慌ててしまった40代後半女性の体験談を紹介します。
条件がいい就職先を逃したくない!
40代後でシングルマザーの彼女。
生計をお子さんと一緒に立てていた彼女でしたが、お子さんが独立し、いよいよ一人の生活が始まったところでした。
これからの暮らしのために、月々の収入が今よりもいいところに転職をしようと転職先を探していたそうです。
アルバイトやパートではなく、できれば社員で長く勤められればと思って職を探していたそうです。
ですが、なんの資格もない40代後半の女性では、条件のいい仕事を見つけることは、なかなかに難しいのが現実。
そこでどうせ社員が難しいなら、派遣で収入が多い方がまだマシなのではと考え、派遣で仕事をしようと決めたそうです。
そこで彼女に転機が訪れます!
派遣会社に訪れた彼女に、派遣会社本社で仕事をしないかとお話を持ちかけられたそうです。しかも割といい条件で!
(話を聞いて、彼女に代わって 管理人ちあきが働きたいくらいだと、心から思いました!羨ましいーーーー)
条件のいい仕事は逃したくないのは皆同じ!!
もちろん、その場で就職が決まったわけではなく、あくまでもこういうお話があると言うことを案内してもらって、後日改めて面接をとのことだったそうです。
面接時の「パソコン操作はできますか?」
そしていよいよ面接日。
彼女に与えられるであろう仕事内容は、事務的な仕事がほとんどだったそうで、面接時には当然「パソコン操作はできますか?」と質問をされたそうです。
「はい、できます」と答えた彼女。
しかし思うのです。
「パソコン操作はできますか?」の「できる」ってどのくらいのことを言っているの?
彼女のできるは、入力ができて簡単な文書作成と簡単な表作成、このくらいができていれば「できる」と言っていいものだと思っていたそうです。
それに何より、この条件のいい仕事を逃したくないという熱い思い!
「できない」なんて言えませんよね。
何はともあれ、見事合格で就職が決まった彼女。
良かった!
仕事が始まるまでは、前職の有休消化などもあり3週間程度の猶予がありました。
その3週間ほどの間に、必要なことは身につけておこうと思い、就職先の上司になる方に
「パソコンの勉強を少ししておきたいんですが、何をすればいいですか?」
と聞いたそうです。
積極的で好感が持てます!
すると上司になる方が1冊のExcel本を差し出し、「この本の内容ができれば問題ないよ」と貸してくれたということでした。
親切でこれもいいですね。
で、本の内容を見た彼女は気づきました。
「パソコンができる」のレベルが全然違う!?
ということに。
「パソコンができる」の高低差
そんないきさつがあり、40代後半シングルマザーの彼女と、管理人ちあきが出会うことになったわけです。
上司になる方から借りた1冊の本を持って相談に来た彼女。
この本の内容が全然分からないんです。2週間以内にできるようになりたいんです。
と、無理な内容を突きつけられましたが、気持ちは分かるのでなんとか協力をすることにしました。
そこでまずは本の内容を確認。
本の内容は、MOS Excelスペシャリストレベルくらいの内容だったように思います。
彼女が就職する会社が求める「パソコン操作ができる」は、「MOS Excelスペシャリストレベルくらいの内容ができる」を求めていたようです。
実はわりとありがちです。
彼女のレベルは、入力ができて簡単な文書作成と簡単な表作成のレベル。
なので、全然できるとは言えない、ほぼほぼ初心者レベルです。
MOS Excelスペシャリストは、普段よく利用される基本的な機能が中心の一般レベルではありますが、それは勉強していればこその一般レベルです。
本と彼女を見比べて、「これはマズイですね~2週間では厳しいですね~」と唸ったことをよく覚えています。
とりあえずよく使う関数の使い方だけマスター
勉強を開始した彼女ですが、本当にオートSUMくらいしか関数が使えなかったことにびっくりでした。
そんな彼女が限られた時間で少しでもExcelが使えるようになるために、とりあえず、事務で使うであろう関数の基本的な出し方と使い方、そして抽出の仕方などを勉強してもらいました。
しかしあくまでも使い方だけ教えただけなので、応用が利かない。
それでは使えるとは言えないので、教えた内容は家で必ず復習をすることを約束しました。
彼女の頑張りもあり、2週間でなんとか少しだけExcelの理屈を理解してもらえたように思います。
その後の彼女は無事就職を果たし、悪戦苦闘で頑張っているようでした。
数回、顔を出してできない自分に対しての愚痴をこぼしてはいましたが。
それにしても、40代後半でほぼほぼ初心者レベルの彼女が、根性と努力でExcelを勉強して実を結んだことに感激でした。
「年だからできない」なてことはないんです!
人ごとではない・・・私自身も頑張らねば・・・と感じずにはいられない!勉強になりました。
問題はやる気なんだなと、改めて思えるような出会いでした。
≪こういう方もいます≫ というお話でした。
高校の教材で使われていることもあります。