
「資料発表の前にカウントダウンを表示したい!」
そんな時には、パワーポイントでカウントダウンの作成ができます。
今回は、
PowerPoint(パワーポイント)でテキストボックスを重ねて作る、簡単なカウントダウンタイマー作成方法を詳しく解説していきます。
PowerPointで作成したカウントダウンタイマー
こちらがカウントダウンタイマーのサンプル動画です。
※わざとゆっくりめになるよう作成しています。
今回は、こちらのサンプル動画と同じカウントダウンタイマーを作成しながら作成手順をお伝えしていきます。
解説を参考に一緒に作成していくと、なんとなく作り方が分かると思います!
スライドレイアウトの変更
早速、カウントダウンタイマーを作成していきます。
まずはスライドのレイアウトを変更します。
①パワーポイントを開きます。

②「ホーム」タブの「レイアウト」をクリックし、一覧から「白紙」をクリックします。

スライドのデザイン(背景)の変更
今回はスライドの背景にデザインを設定しているため、先に背景のデザインを変更します。
①「デザイン」タブのテーマグループにある「その他「▽」」をクリックします。
②開いた一覧の中から「メッシュ」をクリックします。

③スライドに「メッシュ」が適応されます。

図形の挿入
図形を挿入します。
①「挿入」タブの「図形」をクリックし、「楕円」をクリックします。

②「図形の書式」タブから、挿入した楕円の書式を変更します。
図形の塗りつぶしと枠線をまとめて設定できる「図形の書式設定」をクリックします。

③塗りつぶし→「塗りつぶしなし」
線の幅→「11.5pt」
線の種類→「二重線」

③楕円の書式が変更されます。

④お好みの大きさに円を拡大します。
【Shift】キーを押しながら拡大すると、形を崩さずに変更できます。
(サンプルサイズは、縦14×横14程度で作成しています)

テキストボックスの挿入
続いてテキストボックスを挿入します。
①「挿入」タブの「テキストボックス」をクリックし「横書きテキストボックスの描画」をクリックします。

②テキストボックスを円の中に描き「5」と入力します。

③フォントと、フォントサイズを変更します。
フォント→「DAKOTA」
フォントサイズ→「415」

図形とテキストボックスをグループ化する
図形とテキストボックスをグループ化にします。
①図形をクリックし、次に【Shift】キーを押しながらテキストボックスをクリックします。

②次に、①で選択した図形とテキストボックスにマウスを重ねて右クリックをします。
メニューから、「グループ化」→「グループ化」をクリックします。

③グループ化されます。

④グループ化されたら、スライドの左端に移動しておきます。

コピー貼り付けでその他の数字を作成する
コピー貼り付けで「4」~「1」を作成します。
コピー貼り付けは、ショートカットキーを使用します。
①【Ctrl】+【Shift】キーを同時に押しながら、テキストボックスを右にドラッグします。

② ➀で増やしたテキストボックスの数字を「4」に変更します。

③ ➀と②の操作を繰り返し、数字の「1」まで作成します。

アニメーションの設定
- 「開始のホイール」と「終了のホイール」のアニメーションを設定していきます。
- 「5」→「4」→「3」→「2」→「1」の順番でアニメーションの設定をします。
数字「5」にアニメーションを設定する
➀「アニメーション」タブから「開始のホイール」をクリックします。

②タイミングの設定をします。
開始→「クリック時」
継続時間→「1.00」
遅延→「1.00」

③次に「アニメーションの追加」をクリックし、一覧から「終了のホイール」をクリックします。

④タイミングの設定をします。
開始→「直前の動作の後」
継続時間→「1.00」
遅延→「1.00」

「アニメーションウインドウ」でアニメーションの設定状況が確認できます。
複数の設定をする場合には「アニメーションウインドウ」を開いておくと、どのように設定しているか確認しながら操作ができるので便利です。

数字「4」にアニメーションを設定する
➀「アニメーション」タブから「開始のホイール」をクリックします。
②タイミングの設定をします。
開始→「直前の動作と同時」
継続時間→「1.00」
遅延→「1.00」
③次に「アニメーションの追加」をクリックし、一覧から「終了のホイール」をクリックします。
④タイミングの設定をします
開始→「直前の動作の後」
継続時間→「1.00」
遅延→「1.00」

数字「3」~「1」は「アニメーションのコピー/貼り付け」で設定をする
- 数字「3」~「1」は、数字「4」と同じ設定をします。
- 「アニメーションのコピー/貼り付け」で設定をします。
➀「4」を選択します。

②「アニメーションのコピー/貼り付け」をダブルクリックします。

③マウスポインターに箒のアイコンが表示された状態で、「3」→「2」→「1」を順番にクリックしていきます。

④「アニメーションのコピー/貼り付け」をクリックして終了にします。
- 「アニメーションのコピー/貼り付け」は1か所だけ設定を貼り付けたい場合は1回クリック。
2か所以上に設定を貼り付けたい場合はダブルクリックをします。 - 「アニメーションのコピー/貼り付け」がうまくできない場合は、数字「4」と同じアニメーション設定を、「3」→「2」→「1」の順番に設定しましょう。
プレビューで確認をする
「プレビュー」をクリックしてアニメーションの設定がちゃんとできているか確認をします。

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配置を整える
「5」~「1」の図形を左右上下中央にまとめます。
➀「5」~「1」の図形を以下の方法ですべて選択します。
はじめに「5」の図形をクリック
→【Shift】キーを押しながら「4」の図形をクリック
→【Shift】キーを押しながら「3」の図形をクリック
→【Shift】キーを押しながら「2」の図形をクリック
→【Shift】キーを押しながら「1」の図形をクリック

②「図形の書式」タブより「配置」をクリックし、「左右中央揃え」・「上下中央揃え」・「スライドに合わせて配置」をクリックします。

③すべての図形がスライドの上下左右中央に配置されます。

図形の微調整をする
例えば、図のように数字の位置がずれてしまっている場合

または冒頭のサンプル動画のように、特定のフォントの色を変更したりと、後からやり直したい箇所や変更をしたい箇所もでてきます。
そこで、最後に図形の微調整をしていきます。
フォントの位置を直したい
今回は「1」のテキストボックスの数字のずれを直します。

フォントの位置を直したいけど、図のように図形が重なっている場合、特定の図形を選択することができません。

そんな時には「オブジェクトの選択と表示」で、特定の図形を選択することができます。
①「ホーム」タブの「選択」をクリックして表示された一覧から「オブジェクトの選択を表示」をクリックします。

②表示されているスライドに挿入されている全ての図形が表示されます。
図形を挿入した順番に表示されますので、先に挿入した図形は下に表示されていきます。
ここでは、図形を「5」→「4」→「3」→「2」→「1」の順番に挿入したので、画面表示順番は下記図のようになります。

③今回は「1」のテキストボックスの数字のずれを直しますので、1の図形のテキストボックスをクリックします。
すると、数字の1のテキストボックスが選択表示になります。

④「図形の書式」タブの「配置」をクリックし、一覧から「左右中央揃え」をクリックします。

⑤重なっていて見ずらくはありますが、図形の中央に移動していることが分かります。

⑥スライドショーで確認すると、「1」のテキストボックスの数字のずれが修正されていることが分かります。

フォントの色を変更したい
冒頭のサンプル動画と同様に、「3」「2」「1」のフォントだけ赤に変更をしていきます。
①フォントの位置を直したときと同様に、「ホーム」タブの「選択」をクリックして表示された一覧から「オブジェクトの選択を表示」をクリックします。

②表示されているスライドに挿入されている全ての図形が表示されます。

③【Ctrl】キーを押しながら「1の図形」「2の図形」「3の図形」を同時に選択します。

④「図形の書式」タブの「文字の塗りつぶし」から「赤」をクリックします。
(「フォントの色」でも変更できます)

⑤「3」「2」「1」のフォントだけ赤に変更になりました

スライドショーを実行する
スライドショーを実行して確認をします。
①「スライドショー」タブの「最初から」をクリックします

②クリックするとカウントダウンがスタートします

これでカウントダウンのスライドショーは完成です。
おわりに
PowerPoint(パワーポイント)でテキストボックスを重ねて作る、簡単なカウントダウンタイマー作成方法を詳しく解説してきました。
今回はわざとゆっくりめに動いていく設定にしていますので、実際の5秒にしたい場合は時間調節が必要です。
時間調節は、アニメーション設定時のタイミングで変更をすることができます。
カウントダウンタイマーを作成しながら、PowerPointの使い方の練習なんかもしていただけたら幸いです。
その他の作り方として、画面切り替えで作成する方法もあります。
機会があったら、そちらもお伝えしてみたいと思っています。