
サーティファイExcel(エクセル)認定試験には 1級~3級がありますが、上級者を目指すなら2級以上の取得が望ましいかと思います。
3級は簡単なので、いきなり1級でもいけるのではと思う方もいるようですが、2級にしか出題されない内容があるので、実力を身につける意味でも受験をおすすめできます。

そこで今回は、
サーティファイExcel試験2級の難易度と勉強方法について詳しくお伝えしていきます!
2級の難易度と出題内容
2級は選択式の知識試験も試験内容に含まれます。
2級(実務レベル) 所要時間1時間45分 | 選択式知識試験15分 | 実技試験90分 |
知識試験は選択式とはいえ、操作で確認をすることができないので、普段実務で当たり前に活用していることでも、文章で問われると意外と難しいものがあります。
この知識試験が加わることで、問題の難易度はぐっと上がるように感じます。
また実技のほうも、使用する関数や機能が多くなる分、3級に比べると難易度は上がります。
もちろん、3級が取得できるレベルであれば、試験勉強をすることで2級も取得可能ではあります。
主な出題内容
2級で出題される内容は、1、2級共通内容になります。
ブックの表示とウインドウ | ウインドウの分割・整列、表示/非表示、ウインドウの切り替えができる |
環境の設定と変更 | ステータスバーのユーザー設定や、Excelのオプション設定ができる |
表示形式 | 「ユーザー定義」の表示形式ができる |
ワークシート | 非表示/再表示、シートのグループ化ができる |
条件付き書式 | セルに条件付き書式の設定ができる |
検索と置換 | 検索と置換の操作ができる |
計算 | 3D参照、外部参照ができる |
エラー値の意味 | #DIV/0!・#REF!・#VALUE!・#N/A |
関数 | ●(論理) AND・OR・NOT・TRUE・FALSE ●(日付/時刻) DATE・TODAY・NOW・WEEKDAY ●(文字列操作) MID・TEXT・REPT・LEFT・RIGHT・LEN・SEARCH ●(情報) ISBLANK・PHONETIC ●(データベース) DAVERAGE・DCOUNT・DCOUNTA・DMAX・DMIN・DSUM ●(検索/行列) INDEX・CHOOSE・VLOOKUP・HLOOKUP |
グラフの作成・変更 | ●散布図・等高線・組み合わせなどのグラフの挿入と、種類の変更ができる ●3-Dグラフの書式が設定できる |
オブジェクト | ●オブジェクトの配置やグループ化などができる ●頂点の編集などの図形の編集ができる ●アート効果や図の圧縮などの図の調整ができる |
データベース | 「フィルターオプションの設定」ダイアログボックスを使用した抽出ができる |
Excelの機能 | 入力規則・統合・アウトライン・ピポットテーブルとピポットグラフの機能を使える |
保存 | Excelマクロ有効ブック・その他のファイル形式での保存ができる |
マクロ | マクロの作成ができる |
分析 | ゴールシーク・ワークシート分析・クイック分析ツールの操作ができる |
共有と保護 | セルの保護・シートの保護・ブックの保護とコメントの設定ができる |
ここで書いた内容は、2級になると出題される内容です。
3級と比べてみると、2級になったとたんに関数も急に増え、マクロや分析の問題があったり、突然の濃い内容になっています。
黄色に塗りつぶした部分が、実技で出題されやすい内容部分です。
その他は、知識問題で出題される傾向にあります。
また、3級で出題される IF関数なども定番で、IF関数の中にさらにIF関数を入れて式を作る入れ子も出題される傾向にあります。
出題手順
サーティファイExcel2級の出題手順は、まずはじめに知識問題から始まり、設定に基づき表計算処理をを行いながら問題を完成させていく手順になっています。
- 15分以内に15問程度の知識問題を回答します。
- 指示通りに表を作成し、テーブルスタイルや表示形式・書式などを設定し表の見た目も整えます。
- ②で作成した内容に計算式を設定したり、入力規則や条件付き書式、マクロなどを作成します。
- 指示通りに、ピポットテーブルを作成します。
- 指示通りにグラフを作成します。
- 指示通りに、ゴールシークや統合など、Excelの機能を活用した設定をします。
出題内容は異なりますが、どんな内容の問題であってもだいたいこの手順で進めていきます。
勉強方法についてはこのあと解説していますが、出題傾向が同じなので、問題集をきちんと勉強することが大切です。
2級から出題される主な関数として、データベースや検索の関数が出題されるます。
また2級の試験からは、Excelの機能の活用を必ず出題する傾向にあります。
勉強方法

勉強方法には、独自で勉強する方法と、パソコン教室などで勉強する方法があります。
パソコン初心者の方はパソコン教室で勉強をすることが望ましいと思います。
ここでは、独自に勉強するための勉強方法をお伝えしていきます。
まずはサンプル問題を受けるのがおすすめ!
サーティファイでは、級種別・バージョン別に、サンプル問題と正答が用意されています。
サンプル問題は、本試験と同じ受験プログラム形式で使用できますので、まずはサンプル問題を実施することで、自分の実力を知ることができます。

- 2級の「受験プログラムの使い方(PDF)」をダウンロードし内容をご確認する。
- 2級の「サンプル問題 受験プログラム(ZIP形式)」をダウンロードし、模擬試験を実行します。
※ダウンロードしたZIPファイルは解凍してからご使用ください。 - 2級の「実施試験正当例(ZIP形式)」「実施試験採点シート(PDF)」「知識試験正当と配点(PDF)」をダウンロードして自分で採点をする。
※ダウンロードしたZIPファイルは解凍してからご使用ください。
※「知識試験正当と配点(PDF)」は、知識試験のある1・2級のみダウンロード可能です。
試験を受ける以上、”ダウンロード”や”ファイルの解凍”などはできて当然の操作だと思ってください。
独自に勉強するための学習教材
独自に学習するためには、教材本を購入して学習するのが望ましいでしょう。
教材本は、「サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会の”問題集”」がおすすめです。
サーティファイ公式ページの問題集・テキストぺーじより、自分が学習したい問題集の「購入する(個人の方)」をクリックし、購入手続きに進みます。

購入手続きの途中で、ユーザー登録確認画面がありますが、ユーザー登録をしなくても購入をすることは可能です。
あとはネットショッピングをする方法と同じで、指示に従って購入手続きをしていきます。
問題集は、練習問題および本試験と同形式の模擬試験問題で構成されています。
練習問題・模擬試験問題ともに、丁寧に解説されていますので、分からないところやできないところも見直すことで解決につながります。
また、購入した問題集が2019の場合は、練習問題と模擬問題がダウンロードできるコードがついてきます。
問題集を購入したら、早速ダウンロードをして活用しましょう!
問題集の勉強方法
問題集では
- テーマ別知識練習問題7問(時間制限なし)
- 実技練習問題3問(時間制限なし)
- 模擬問題4問(時間制限なし)
- 模擬試験4問(時間制限あり)
ができるようになっています。
いずれも、①~③には解答と少しの解説がついています。
③と④の問題内容は同じです。
①テーマ別知識問題をすべて学習することをおすすめします。 (練習問題が多いですが、どの内容が出題されるわからないためすべて学習することが好ましいです) |
②まずは、時間制限なしの練習問題をやってみましょう。 |
③練習問題だけでは自信がない場合には、時間制限なしで模擬問題をやってみましょう。 (もし、練習問題で自信がついた場合には、模擬問題はとばしてもOKでしょう) |
④模擬試験は必ず実施しましょう! 模擬試験は実際の試験と同じ画面で、時間制限付きで実施をします。 サーティファイの試験画面はちょっと独特なので、画面に慣れるためにも模擬試験の実施は必須です! 模擬試験で高得点が取れるようになれば、実際の試験を受ける目安になります。 |
採点は必ずしましょう!
サーティファイは採点をするまで、どのくらい得点を獲得しているか分かりません。
面倒ではありますが、採点は自分で必ずしてください。
採点をすることで、どの問題の得点率が高いかも分かるようになり、効率も上がります!
まとめ
サーティファイExcel試験2級の難易度と勉強方法について詳しくお伝えしてきました。
①難易度 | ●2級 → 知識・実技ともに3級に比べて、かなりレベルアップ |
---|---|
②勉強方法 | ●全くの初心者ならパソコン教室等を利用する方が確実 ●まずはサンプル問題の実施 ← 無料 ●独自に学習するなら、サーティファイ公式問題集がおすすめ |
③問題集 | サーティファイ公式ページより購入可能 |
参考になれば幸いです。

